平面図・基礎伏図等から建物の位置を確認し、5ヶ所程のポイントを決めて現地の事前地盤調査を行います。
地盤の強さを調査する為に、スウェーデン式サウンディング試験(SS)を行います。
地盤の強さを測定する試験方法。住宅の地盤調査では一般的に採用されている。機械の上部におもりを設置し、先端の尖った部分がどれだけ貫入したか、また貫入が停止した時にはハンドルを回転させ、25cmごとに貫入に必要な回転数を測り地盤の強さを測定。
地盤調査の結果から、 現地の地盤・土質・地耐力などのデータにより、地盤改良の有無
を判断し、設計・お見積りを行います。
施工前、当社では専門設計士による杭配置図の他に 考察および安定計算書をお見積もりと一緒にお渡ししています。
使用機械および資材を搬入し、杭位置出しを行います。
圧密掘削開始。砕石を投入し、砕石を圧密の作業を繰り返し行い、5tの機械荷重を先端に掛けながら、砕石杭を構築して行きます。
あらかじめ決められたポイントに直径40cmのHySPEEDドリルをセットします。
HySPEEDドリルを回転させ、予定の深度まで地面を掘削します。この際事前の地盤調査データと実際の土質に違いがないか確認します。
HySPEEDドリルを掘削の時とは逆に回転させ、天然砕石に圧力をかけながら砕石パイルを形成します。50cm単位で強度を確認しながら1本づつ正確に施工します。
天然砕石を投入。直径2cm~4cmの天然砕石だけを使用し、その他余分なものは一切使用しません。
砕石パイルの完成です。充分に締め固められた砕石パイルは、周辺の地盤へ食い込むためHySPEEDドリルの直径よりも大きく仕上がります。
施工後、当社では現場チームから
①掘削深度および砕石投入量(全杭)②各工程段階の写真
③砕石パイル施工図 ④平板載荷グラフ、データ
④事後試験後の考察
を一式として報告書をお渡ししています。
最後に安定計算書通りの地耐力が確保できているか、強度試験を行います。同時に未改良部の強度試験も行い、改良前後の変化を確認します。